投稿者:神咲桜
投稿日:2002年08月29日 (木) 10時10分
『プレゼント』

今日、いつもの通学路で足を止めた。

消えるなら今だ

ばかみたい?
でもそしたら、貴方が心配して、
そのお気に入りの靴汚して、
あたしの名前呼んで、
「もうどこにも行かないから」
なんて言ってくれる。
そうでしょう?

知ってるもん。
貴方がそうしてくれるのなんてお見通しだもん。

でも
愛情じゃないんだ。
同情なんだ。

貴方が大切にしてた時計、
あたしは止める術なんて知らない。
見慣れた通学路、貴方には続いてない事知ってるけど、
あたしが行くのはこの道。

忘れないで、あたしの名前。あたしの瞳。あたしの声。
約束してくれたら、プレゼント。

さよなら。


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